以前に行ったMinivelo7のパワーアップまとめです。
ベース車体/Bianchi Minivelo7 07年モデル
元の仕様/チェーンリング48T、7速カセットスプロケ、サムシフター、シュレッドステム、無印Vブレーキ
変更後/チェーンリング52T、8速カセットスプロケ、トリガーシフター、アヘッドステム、DEORE Vブレーキ
●その1 ブレーキレバーとVブレーキを交換する
この自転車で一番最初に感じるのはブレーキが効かない(撓む)ことだと思います。
簡単なのと、費用もかかりませんので一番最初に交換したい部分です。
納車時にお店の方にいって交換してもらっておくのも手です。
また強くブレーキレバーを握ると効きすぎてフレーム自体が広がってしまいますので、DEOREクラスよりも高いブレーキセットは不要だと感じています。
●その2 ホイール交換せずに8速化する
Bianchi Minivelo7にはシマノ用7速カセットハブがついています。
このハブは通常8速以上のカセットスプロケをつけることができないのですが、少し強引な方法で8速化します。
必要なのはシマノ用9速スプロケです。
9速と8速は同じハブが使えることを利用し、このスプロケから1枚抜くことで7速用のハブ幅に8枚を納めます。
抜くのはトップから2枚目。3枚目を外すと2枚目→4枚目の上がりがあまり良くありません。
ここで使用したのは13-25TのTIAGRAグレードのものです。
使用するチェーンは9速用のHGチェーンを推奨します。8速用だと厚みがありすぎてギアチェンジがスムーズに行きません。
また、8速用のチェーンを使用していると後述するチェーンリング交換後、頻繁にチェーンが落ちてしまいます。
シフターをSL−R440(8)に交換しました。
シフターについては、フロントディレイラがありませんのでMTB用のSL−M410などでも問題なく使えます。このあたりはお好みで。
この方法ですとホイール交換しないで済むので、最小限の出費で済みます。
また余談ですが、納車時についているリアディレイラ(SUNRACE製)は精度が低く耐久性もお世辞にも良いとはいえません。ShimanoのSORAやTIAGRAなどのディレイラは2〜4千円弱で入手できますので、交換することをオススメします。
●その2 チェーンリングを大きくする。(48→52T化)
最初についているチェーンリングの歯数は48T。これは決してミニベロでは大きいギアとはいえません。
少し乗りなれてくるとトップギアに入れていても軽く感じてしまうはず。
街乗り用に作られているため、一般的なバッシュガード(裾よけ)を取り付けるために選んだ歯数だと思いますが、思い切ってこれを外しロードバイク用の52Tを取り付けます。
「それでもまだ軽い!」という方はトライアスロン用の56Tなどをつけることもできますのでチャレンジしてみてください。
Minivelo7のクランクはPCD(BCD)130mmのチェーンリングを取り付けることができます。
コッタレス抜き工具とモンキーレンチでクランクを外し、ペグスパナと六角レンチでチェーンリングとバッシュガードをバラバラにします。
52Tのチェーンリングはバッシュガードが付いていた外側に取り付けた方がチェーンラインが出やすいと思いますが、最初についているピンはバッシュガード+チェーンリングの厚みを固定するため、チェーンリング一枚だけにしてしまうと緩くなって固定できません。
そこでこのような短いピンに交換します。
もしこの手のピンが入手できない場合は、チェーンが落ちるリスクが上がりますがバッシュガードを取り付けた上で内側にチェーンリングを固定します。
●その3 なんちゃってアヘッド化する。
フラットバーのまま使うのであれば、アヘッド化は必要ないかもしれませんが、今後ドロップハンドルやブルホーンにしてみたいと考える場合はアヘッド用ステムが使えるにこしたことはありません。
シュレッドステムからアヘッドステムにするためには「シュレッドレスコンバータ」という棒を差し込みます。
NITTOやプロファイルからも出ていますが、私が使ったのはBBBの物です。
ただし、写真のように完成車時のライズバー(すこし曲がって持ち上がっているハンドル)からフラットバーに交換しているようなケースでは、ステムの角度が浅いとかなり前傾になりますので注意が必要です。
このステムの角度は10度ですが、12度くらいのほうが良いかもしれません。
●一通り弄ってみて
改造する楽しみを見出せる自転車ではありますが、フロントディレイラ用のワイヤー台座が無いなど限界もあります。
それでも更にという方は、
こういう方向に走ってみてはいかがでしょうか。
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