雑記が分別しずらくなってきたので、自転車系の雑記は専用カテゴリに分けてみたりします。
※下の方で色々と書いていますが、今のAllumerに対する印象は少し変わってきています。詳しくは、http://diary.forge.jp/pasowota/ のほうを御覧ください。
(2013/06/11)
もっとも、生産終了しちゃったフレームなので不要な情報かもしれませんが……。
さて、ご要望もあったので、Allumerについてちょっと書いてみようかと。
Allumerは、東レのT-700系カーボンを使ったBOMA製フレームのフラグシップロードレーサー。
赤白黒で構成されたビジュアルから、ちょっと艶っぽい印象を受けますが、実際に乗ってみると硬派な乗り心地を覚えます。
フレームの剛性感は、アマチュアライダーなら必要十分。BB周りの撓みを直に感じるようなことはありませんが、カンッ!と跳ね返ってくるようなギンギンの硬すぎる感じもしません。
登坂時のダンシング、平地のスプリントにも素直に反応しますし、シッティングで乗っていてもフワフワするようなことはありません。
とはいえ、CT−21C(レボリューション3)のようなシットリとした乗り心地を期待すると、ちょっとコツン!と感じるはず。
それでも、ガッツン!ではないので、細かい路面振動はキチンと吸収してくれて、フルアルミのような(突き上げてくる)疲労感はありません。
フロントフォークも剛性感は十分で、これで不満を感じることはまずないでしょう。
が、最近流行りの上下異径ヘッドではないので、交換も可能。
どうしてもということであれば3TやEASTONを導入する手はあります。
ただ、ヘッドチューブはもう若干短いと良かったなぁ……と思ったり。もっとも、最近のフレームとしては普通の長さですね。
長さといえば、トップ長。
私は身長が168cm。自動的にSサイズを購入しましたが、実はちょっと長く感じてます。
Sサイズでホリゾン換算529mmなんですが、トップチューブ形状を考えると難しいかもしれないですけど、あと10mm短く出来なかったかな〜と思ったり。
ステムの長さとシートポストでポジションを調整しました。
現在、ステムは80mm、シートポストはオフセットなし。ただ、ハンドルをなんとかすると、100mmのステムを付けられるかも。
ちなみに、他の3台のロードはそれぞれFCC19/29で 510mm 518mm、IZALCOは520mm(XS)です。
(※2009/11/21追記 トップ長については再考して、逆に長くしました。理由は、この辺とこの辺当たりをご覧ください)
半年ほど乗って思うのは、ホイールの特性が判り易い素直な性格のフレームだということ。
いい意味で中庸なのだと思います。ホイールとの組み合わせでバリバリにもマッタリにも出来ます。
Allumerには、WH-7850-C24、キシエリ(09)、ZONDA、WH-R601を付けて走った事があります。
C24は上りでのアドバンテージを感じましたが、どちらかというとIZALCOとのマリアージュ感が強すぎて、Allumerでの印象は薄いです。
WH-R601は踏み込むとホイール側の力が逃げていく感じで、出力面の相性はイマイチ。
でも逆に考えると、座りっぱなしのロングライドツーリングでは、路面からのゴツゴツ感をホイールが吸収してくれるのでアリかな、なんて思ったりします。
シャキシャキした乗り味を得たいなら、キシリウムが良いかもしれません。ダンシングでの反応は所有ホイールの中で一番でした。
そんな中で最も好みなのがテンションを張ったZONDAとの組み合わせ。最初は硬すぎて腰に来ると思っていましたが、ポジションやタイヤの空気圧の調整をちゃんとして乗りなおしたところ、非常に楽しい組み合わせになりました。
巡航域まで引っ張るのに多少出力を要しますが、一度スピードに乗ってしまうとクルクル回せる楽しさがあります。
189,000円という価格を考えると、BOMAというマイナーブランドを気にしないのであれば、十分に検討する価値は有ると思います。
しかし、もちろんネガティブファクターも。
わざわざAllumerをチェックしている方には、もっとも気になっている部分があるはず。
よく見かける(検索されてくる?)話題を、たまたま居合わせたBOMAの営業さんにブツけてみました。空気を読んで一部は伏字です。
●「Allumerってちょっと重くないすか?」
メーカーのフラグシップなカーボンフレームにしては、フォーク込みでちょっと重い1650g。しかし実測すると1800g近いという話もちらほら……。
フォークは公称370gなので、公称値だけで計算するとフレーム単体では1280g。間を取ったとすると1350gくらいと考えられます。TCR ALLIANCEとほぼ同じくらいかな。TCR ADVANCEDと比べちゃうと結構重たい。
そのあたりを直撃してみると、こんな答えが返ってきました。
「剛性を保つためには必要な重量だったんです」
実は、薄くしたり構造を弄ったりして何本かテストで軽量版を作っていたとのこと。
しかし横からの衝撃などが加わると、脆くてやはりフレームが割れたり、ダメージが残ってしまうようで、商品化を見合わせたのだそうな。
その代わり、このフレームはそう簡単に壊れないという返事を頂きました。
実際、身を持って体験しているので納得。事故って不安だった部分が払拭された一言でした。
営業さんが申し訳なさそうに「すいません、パーツで軽量化してください……」と言っていたのが印象的。
確かに軽量なことは正義ですが、トレードオフする部分をどこで見つけるか……ですね。
●おまけ 「Allumerって、リド●ーのダモ●レスに似てますよね」
「まあ、それはその、xxxxで……」
「エボ3はオル●アのオ●カっぽいですよね」
「それもまあ、xxxxなのでxxxってことで……」
以上です。
本日もお美しゅうございます、閣下。 |