事の発端は、ミシェール某氏宅へ久しぶりに行った時、件の鼻毛鯖(NEC Express5800/S70)が2台あった所から始まります。 
 
以前からNTT X-Storeをよく利用しているのですが、そこで見かけた妙に安いエントリーサーバー。Core-iベースのCPUで静音ケース、80plusの電源などなど十二分な性能を持ちながら値段が1万円台前半ということでバカ売れしたようなのですが、当時は安いなーという感想だけで特に興味が無し。実際、使用用途も思いつかなかったのと、新しいohimesama.netのサーバーには弁当箱サイズの小型PCを使おうと思っていたのでスルーされていたという……。 
 
 
しかし、実物を見て考えが変わりました。静かだし、思いの外コンパクトだし、なにより値段が安い。 
それじゃ、早速一台注文を……という訳にはいかない。(売り切れで在庫ありませんでしたからね) 
 
うーん、でもでも欲しいなぁ……と調べていたら、似たような性能で似たようなサイズ、似たような価格のエントリーサーバーが投げ売りされているとのこと。(これまた同じNTT X-Storeで) 
 
それが、『HP ProLiant ML110G6』というわけです。 
 
しかし、鼻毛鯖に比べていくつかの弱点が。 
 
・ちょっとケースが大きい 
・電源容量が少し少ない。 
・ファンが五月蝿い。(←これが一番の欠点) 
・オンボード音源がない。 
 
で。 
 
12800円でズバッと買ってから考えようと、注文しました。 
 
 
       
 
以外と大きな箱で到着。intel入ってます。 
このML110G6は、Core-i3/520とXeonE5506、PentiumG6950、そしてCeleronG1101っていう変わり種があります。安いのはこの変わり種のG1101が載っているもの。 
 
      
 
中身はこのような感じ。キーボードはいいとして、マウスはPS/2でしかもボールってすごいな(笑) まあ、サーバー用途ならこれでもいいでしょう(PS/2ドライバまでしか対応してないものもあるし) 
 
実物を出してみます。 
 
      
 
←がその昔一世を風靡したソンチャのミドルタワーATXケースTQ700MK4。 
→が初代のHP Pavillion。まだ585世代だったころの名残。M/BはNLXサイズですね。 
 
並べてみると、やはり意外と小さい。しかし後述しますが、サーバー用途に作られているだけあって、HDDのことはちゃんと考えられています。 
 
      
 
背面はこんな具合で、USBが4コネに一見NICが2つあるように見えますが……右端のはマネージメント用のRJ45なのでNICとしては使えません。残念。 
またサーバーだからっていえばそうなんですが、VGA出力がD-SUBのみです。 
もっとも、オンボードがMGA Mil2000互換?という男らしいコンソール仕様なので、皆さん、安いVGAカードを増設しているようです。 
 
 
      
 
ケース内は至ってシンプル。 
横フローなCPUクーラーが付いていて、ケースファンへ空気が流れるようになってます。 
鼻毛鯖ではHDDは横から入れる形になってなかなかスマートな作りだったのですが、これは……CPUクーラー外さないと入らないのでは!? 
と、思ったら、意外と考えられた作りになっていました。 
 
      
 
フロントケースを外すと、前からHDDを入れることができます。 
そのためのネジもケースにくっついてます。シルバーの方が3.5インチ、黒が5インチベイ用。 
3.5インチベイも4つあって必要十分。流石にサーバーを名乗るだけのことはあります。 
 
      
 
実際に中に入れるアイテム類。 
VGAにnForceGT210、2TBのHDD、ICカードリーダー……と来たら、PT2ですね。 
既に挿さっています。 
 
      
 
そうそう、このマザーに面白い特徴があります。 
オンボード上にUSBコネクタが付いているんですね。 
USBメモリーを付けてReadyBoostもアリといえばアリですが、これならICカードリーダーを内蔵することも可能! 
……と、最初は思っていたのですが、どうにもTestTVを再起動するとICカードリーダーを見失うことがあるため、抜き差しできる外付けのポートに変更しちゃいました。 
 
まあ、後で何を挿すかは考えます。 
 
      
 
さて、このエントリーサーバーを自室運用する点で皆さんを悩ませるファン問題です。 
私も、まだ涼しかった5月はそこまで気にならなかったファンの音ですが、気温が上がり始めた頃&エンコード等の負荷をかけ始めると爆音マシーンに。 
 
これは昼間でもキツい。 
 
かと言って、安いという理由で買ったサーバーにあまりお金を使いたくないなぁ〜と引き出しを漁っていたら、60mmの静音ファンが入っているのを発見。 
大きさは半分しかありませんが、元々ケースファンは無くてもいいと思っていたくらいなので、これを付けることにしました。 
ちなみに、ファンを付けないとマザーボードがエラーを吐いて起動してくれません。 
 
しかし、このケースファンには2つの難関?があります。 
一つは、元々のファンを固定しているゴム製のピン。 
外しづらくてニッパー等で切ってる人のブログも見かけますが、CDドライブのイジェクトピンなどでケース側からネジ穴に沿ってちょっとずつ押していってあげると、簡単に外れます。 
 
      
 
次に問題となるのが、この6ピンコネクタ。 
多く使われているケースファンの3ピンコネクタとアース位置が逆になっている為、そのまま……では挿さりませんが、どちらにしても動きません。 
 
で。 
 
      
 
ピンを入れ替え、ファンコネクタ側の爪をニッパーで切り落として挿しました。 
これでバッチリ回りますし、エラーも出ません。 
 
難関じゃなかったですね。(・ω<)てへぺろ。 
 
      
 
こんな具合でファンも固定。半分でも十分な排気性能。 
それにCPUファンも相当エアブローがキツいので、勝手に後ろの穴から排気されてるし……。 
 
この状態で使うと、ちょっと静かになりました。でも静音PCと呼ぶにはCPUクーラーも変えないと、ダメかな? 
まあPT2が付いている割に常時起動してないので、問題ないです。 
 
気になるG1101@2.26GHzの性能ですが、ベンチマークしていないまでもCore2なE6320@1.86GHzの50%増しな印象。 
PentiumDC E6800@3.33GHzあたりに差し替えると、押し負けそうですが、8000円足したらG6950とか、i3-550とかも視野に入っちゃいますもんね。 
 
 
マザーボードが少し特殊なチップセットだということ、CPUの制約からECC付きのメモリーを使わないといけない(もちろんCPU交換すれば制約はなくなる)、PCIが1スロットしかないことを考えると、ちゃんと用途を考えてから買えばかなりお得なエントリーサーバーです。 
 
ただ……。 
 
私が買った後、数日したら鼻毛鯖が再入荷したんですよねorz 
さらに……ML110G6が9,980円まで値下がりしたんですよねorz 
 
 
 
で。 
 
悔しいから 
 
      
 
ohimesama.netのサーバーに買ってしまいました(笑) 
現在、暇を見つけてサービス類をインストール&設定してますが、コンパイルが早くていいですね。うんうん。 
 
 
2台買って、22,780円。 
オプション類で新たに買い足した物を入れても34,780円。 
 
元々サーバー台の予算で考えていたものより安く2台手に入ったことになるので、十分満足。 
 
 
9,980円で売り切ったのかと思ったG6ですが、昨日あたりから13,980円で入荷しているので、興味があるならばゼヒ。 
 
 
で。 
 
元々、このML110G6は旧メイン機だったCore2マシンのリプレース用だったのですが、静音化出来(して)ないのと、PCIが1本しか無い、音源が無いことで単なる買い増しになってしまいました。 
 
      
 
結局、テレビ上にあるスチールラックを整理して、横倒しにして収納しました。 
あまりにもカオスな構成の部屋を見過ぎたので普通に感じてますが、「……片方のカベ、モニタとパソコンしかないね」って言われて、ハッとしたパソヲタでした。 
 
 
 
 
 
 
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